今週のもくじ
1. 今週のひとこと(近況)
2. 今週のコラム
3. 今週のピックアップ
4. ライフハック術
5. 書評のコーナー
6.NFT国際情報局
7.かねりんラボコラム
8.MediaDAOコラム
9.かねりんから「喝」!
10. 今週のおすすめVoicy
11. NFTプロジェクト紹介
1.今週のひとこと(近況)
▼これを執筆しているのは1月22日の朝で、私はいま「10年に一度の最強寒波」が襲来している東北地方に滞在中です。
せっかく雪国を味わうのであれば過酷な時期に訪問したほうが意味があると思っています。中途半端なことをしても意味が無い。
羽田から飛行機で飛んだのですが、約1時間程度のフライトで、人生観が変わるくらいの体験がありましたので、読者のみなさんにシェアしたいと思います。
私はこれまでの人生であまり東北に縁が無かったので、雪国で露天風呂温泉っていいよなぁ~とずっと思っていて、行ってみることに。
きっとまた何かイスピレーションが降ってくるぞという期待感に満ちています。
▼先日、私の楽曲をリリースしたのですが、聞いて頂けましたか?
あの曲の中では、私の声も楽器として使っているのですが、自宅の風呂場で温泉に浸かっているところを想像して絞り出した声なんですよね。
「あ゛~~~う゛~~~~」みたいなやつです。
うん。
いい声出た。
あれを、雪の露天風呂で洞窟でやったらめちゃくちゃ気持ち良いだろうなーーと思って、ウズウズしています。
でも、行く先は洞窟の露天風呂じゃないんですけどね。
▼飛行機の話ですが、「離陸から着陸まで地続きでずっと窓から眺めていた」のですね。
言うは易しですが、これは筆舌に尽くしがたい感動がありました。
端的に言うと、
・離陸:自分が日頃生活している地球という「箱庭」から外に出て、
・滑空:上空から箱庭(地球)を眺めて観察し、なんだこの世界をミニチュアのように感じ、
・着陸:そしてまた箱庭に戻っていく(しかも猛吹雪で死にそうになる。上から見たら何事も無かったのに地上では大惨事。このギャップ感。)
という感じです。
視野の次元が確実に1つ上がりました。
三次元空間から飛び出て、高次元の生物になり、上空から観察者として1時間限定で存在できた。
という感動が伝わるでしょうか。
ぜひ体験してみてください。
この一連の感動はショート動画にしてInstagramにアップしましたので是非見て頂いて感想ください。
https://www.instagram.com/reel/CnqLEdRDicf/?utm_source=ig_web_copy_link
あと、TikTok更新も始めたのでフォローしておいてくださいね。
https://www.tiktok.com/@kanerinx
※参考
飛行機での体験については、こちらのVoicyでも語ったのでどうぞ。
https://voicy.jp/channel/2534/459069
2.今週のコラム
今週のテーマは、これからの時代の「超集中作業環境の構築」についてです。
結論を先に言うと、私はもう少し未来のARデバイスに期待しています。
とにかく時間の無い現代人にとって、効率的に作業できる環境を作り上げることは大切です。
ノマド vs 引きこもり の対立構造から、未来の最適解を紐解いていきましょう。
▼私は割と、昔から巣ごもりするのが好きでして、とにかくPCを触って何かしている時が至福の時間です。
そんな感じなので、オタクの例に漏れず自宅のPC環境を整えることに注力し出すわけで、物心ついたころには母艦PCを自作して静電気でCPUチップを飛ばしたりしつつ、モニタをいくつも配置し、要塞に鎮座するかのごとく居心地の良い場所に変えていきました。
他方で目指している生活様式であるノマドライフ、ミニマリストとは真逆の方向へ走っていったわけです。
私のように自宅のPC環境を最強にしていくタイプの人は多いと思いますが、自宅の母艦PC要塞で作業する時が、最も効率的にパフォーマンスが発揮されるわけですよね。
調べ物も、作業も、執筆も、全て母艦に鎮座してこなすのが最もパフォーマンスが発揮されるようになります。
パフォーマンスが上がる理由は、「いつもの固定された環境」だからというのが大きい要素です。
わかりやすい例だと、毎回違うキーボードを使っていてはパフォーマンスは落ちますよね。
▼私は元FPSゲーマーですが、FPSゲームと一緒で、ひたすらやりこみまくると、AIM(照準を合わせること)が感覚的に瞬時に出来るようになってきます。
俗に言う「体で覚える」というやつです。
これと似たような事が、PC作業全体で起きます。
今の時代だと、フィジカルのキーボードが最も作業効率に影響する重要なデバイスでして、それゆえにキーボードに拘ることが何よりも最重要になってきます。
(音声入力とか、脳で考えただけで入力できるデバイスが最適化された時にキーボードの重要性は下がりますが、まだまだこの先数年間は優位性は変わらないと思っています)
キーボードの種類にしても、静電容量無接点なのか、メカニカルなのか、軸は何色なのか?
あとはメーカーによってキー配列が微妙に違うので注意が必要です。
特にノートPCなんかは、メーカーごとに配列が微妙に違うので非常に困るわけです。
キーボードのほかにも、モニタの配置や枚数、マウスも同様です。
いつもの位置にいつものモノがあれば、感覚でザザッと動かせるようになります。
そのPC母艦環境全てが自分の体の一部かのように外部デバイスとしてふるまうのです。
"武装完全支配状態"であるともいえるし、僕はコレを、ある種のサイボーグであると思っています。
そう。
『人間は、自宅の母艦環境に鎮座するとき、サイボーグとなるのです。』
本日の名言はコレでお願いします。
▼ですが、今日の話の本題はここからです。
これからの時代は、この「自宅が要塞」だと都合が悪いことになるよなぁという話です。
ナゼかというと、近頃は、ノマドライフ、アドレスホッパーブームですよね。
また、日本的な終身雇用制度は崩壊したので、今後は「ずっと同じ場所・環境で一生を終える」という生活様式が時代に合わなくなってきています。
読者の中にも、「何にも縛られずに自由に世界中を飛び回る生き方」に憧れる人も多いでしょう。
ミニマリストなどがブームで、常に身軽にしておいていつでも引っ越しできるように、いつでもフットワーク軽く飛んでいけるように――という価値観ですね。
これだと、自宅を要塞化することができないんですよね。
フットワークが重くなるし、何よりそれは外に持ち出せませんから、出先では使えません。
「ノートPCが1台有れば仕事が出来る」
という状態で、ノートPC1台だけで最大パフォーマンスが発揮できるように最適化していくのが賢い選択となりそうです。
私の場合は、いま母艦PCは一応残しつつですが、あまり使わないように努力をしています。
徐々にですが、「出先でノートPC1台で最大パフォーマンスを発揮する」という方向へシフトさせようとしています。
しかし、所詮ノートPC1台では、母艦PC要塞に明らかに無理があるなぁと感じています。
一度母艦を作り上げてサイボーグ化(武装完全支配術の発動)を経験した人間からしてみると、ノートPCでの作業環境が余りに貧弱で、作業効率なんて体感で1/3ぐらいに下がります。
特にキーボードの貧弱さがダイレクトに効率を下げており、ストレスを抱えてしまいます。
困ったものです。
▼同じような悩みを抱えているビジネスマンの方々は多いと思いますが、そんな現状の中にあって、私がいま期待しているのは、ARグラスです。
今現在でも、VRゴーグルを被ると、目の前に自分の作業空間が広がります。
目の前にたくさんのモニタが表示され、母艦PC要塞さながらの空間をいつでもどこでも展開することができます。
現在の技術水準のクオリティですと、フィジカルの母艦と比べたら使い物になりません。
接続性と解像度が悪いからです。
Meta Quest Proなどは、カラーパススルーを採用しており、用はデバイスのカメラで撮影したリアルの環境を、VRヘッドゴーグルに投影するのですが、解像度が低すぎて何の使い物にもなりません。
いちどデジタルに変更されてから入ってくる情報は、全ての面で劣化してしまい、我々の脳は違和感を感じてしまうのです。
そういう面を考慮すると、作業環境として活用する未来がより早く来るのはVRよりもARだろうと思っており、開発に期待しています。
要は、ゴーグルではなくメガネみたいなデバイスですね。
つまりどんなデバイスかというと、自分の手元のノートPCをレンズ越しにフィジカルで視認しつつ、その周りにバーチャルのモニタを多数ARで展開するのです。
実際、マルチディスプレイを配置している環境であっても、メインのモニタって決まっていますよね。
キーボードやマウスで操作して入力したりするのって、手元のメインディスプレイを使うことがほぼ9割以上のはずです。
それを考慮すると、そのメインモニタだけはフィジカルで認識させるべきですが、逆を言えばその周りのサブモニタ達はバーチャルな表示でも足りるだろうと考えています。
このAR商品は、現在開発中の製品情報をチラチラ見聞きするようになってきたので、大いに期待しています。
この商品が実用レベルになれば、人類は次なるステージに進みます。
その時私は、このメルマガでこう言うでしょう。
『遂に人類は、いつでもどこでもサイボーグ化できる能力を手に入れた。』
3.今週のピックアップ
▼先日、Twitterで新しい詐欺手法について警告しました。
「アドレスポイズニング」という詐欺手口についてです。
ソフトウェアウォレット最大手のMetamaskが、"ハードウェアウォレットの使用を推奨"するほどに、全世界で被害が続出している手口です。
手口を正しく把握して、今一度、基本に忠実になりましょう。
詐欺手法の詳細は、下記ツイートにまとめてあります。
▼暗号資産界隈では、新しい手口で騙そうとして来る詐欺師が大勢います。
正直、いたちごっこでして、新たな詐欺・攻撃手法は無限に出てきます。
新たな詐欺に引っかからないようにするにはとにかく徹底的に基本に忠実に運用して、ひっかかるリスクを最小限にしておくしかありません。
絶対に詐欺に引っかからないようにすることは難しいですが、ほとんどの詐欺手法を跳ね返しつつ、万が一、詐欺に引っかかった場合でも被害を最小限に抑える方法は存在します。
私なりに考えた、高い防御力を誇る方法は、以下のブログ記事にまとめてあるので参考にしてください。
被害に遭う前に、ハードウェアウォレットを導入しておくことをオススメします。
NFTの一番安全な保管方法(ハードウェアウォレットLedgerの使い方をゼロから解説)
https://kanerinx.com/2022/nft-ledger-nano/
4.ライフハック術
※かねりんが実際にやっているライフハックを紹介するコーナー。
>>FILCO Majestouch 3(MX茶軸) (←クリックすると商品ページに飛びます)
▼私は、FILCOのMajestouchシリーズのキーボードが好きでして、長年愛用しております。
最近、最新シリーズの3が発売されました。
(ぶっちゃけ2と大差ないので2でも十分ですが。)
▼キーボードについて少し語りましょう。
PCに向かって文字を打ちまくる仕事をしている人にとって、キーボードは最もこだわりたいデバイスの1つでしょう。
文字の入力速度、パフォーマンスが全然違ってきますよね。
僕は、要は『メカニカルキーボードのMX茶軸』が好きなのです。
こちらの商品はAmazonで即買いできまして、有線タイプで¥14,976 と割とリーズナブルです。
(静電容量無接点方式は3~4万くらいしますから、メカニカルはコスパがよいです)
ちなみにこの記事を執筆している今はまさに、新しく買ったばかりのBluetooth/有線が切り替え可能なタイプをおろして使っています。
>> FILCO Majestouch 3(MX茶軸) Bluetooth/有線モデル(←クリックすると商品ページに飛びます)
最近よく仕事で使っているノートパソコンのキーボードが全然ダメで不満だったので、仕方なくノートPC用に外付けのキーボードを買ったというわけです。
▼昨今のノートパソコンのキーボードは打ちにくい!
余談ですが、昨今のノートパソコンは、スリムさを追求する余りにキーボードを犠牲にしすぎていて、不満です。
各社様々な工夫をしているけれども、絶対にメカニカルキーボードと同等のパフォーマンスは出せないので、困ったものだと思いませんか?
なんであんなペタペタしたキーボードを搭載するのでしょうか。
ノートPCにメカニカルキーボードを設置するくらいの気概を見せて欲しいものです。
(もはや、PCを持ち歩いているのか、キーボードを持ち歩いているのかわからないくらいのゴツいものを所望します。)
何世代か前のノートPCには、パンタグラフ式のキーボードが採用されていました。
あれがノートPCの全盛期だと思っています。
あの頃に戻してくれ!と、先日Lenovo社の開発担当の方に陳情しましたが、まぁ無理でしょうね。
時代の流れとはそういうものです。
いつの時代も、時代のトレンドのデバイスに体を合わせて行かなければいけないのでしょうね。
「ガラケーが便利だからと言って、いつまでもスマホを使わないラガードおじいちゃん」みたいな愚行を犯すことは、私には出来ません。
▼私とキーボード
物心ついたときにはキーボードを叩いていた私にとって、キーボードってのは日本人にとっての箸みたいなものです。切っても切れない関係性。
ナチュラルに溶け合っており、少しでも違和感があればすぐに気付いて気になってしまう感じ。
これまでに何十個もキーボードを打ちまくってきたこともあって、お気に入りというのがもう決まっています。
静電容量無接点方式にも一時期ハマったけれど、今では茶軸一択となっています。
個人差があるので、「赤軸が良い」とか「青軸のカチャカチャ感が好き」とか、色々あると思います。
ツクモ(九十九電機)とかに出掛けていけば、様々な種類の軸を試し打ちできて楽しいですよ。
軸の種類は近頃とても増えてきていますが、ポピュラーな軸の中からお気に入りを見つけると良いと思います。
茶、赤、青、ピンク、黒あたりですね。
ぜひ、色んな軸のキーボードをカチャカチャやってみてくださいね。
楽しいですよ~。
5.書評のコーナー
※オススメの書籍やアニメ、ドラマなどを紹介するコーナー。
[漫画]>>バクマン。(←クリックすると商品ページに飛びます)
舞台は週刊少年ジャンプ。マンガ家の裏舞台を描いたマンガ。ちなみに僕はカラー版で読んだ。
Web3絡みで、漫画のプロジェクトをやろうという話があり、色々と考えていた時期があり読んでみた。
某誌の編集者と繋いで頂けることになったのに、「そういえばマンガの裏側を全然知らないな・・・」と思い、薦めて貰ったので電子版で一気に読んだ。
全20巻。
メチャクチャ面白いし勉強になった。
漫画の読み方や興味が一変します。
マンガ家の方曰く、「ちょっと大げさに脚色されてるけど、まぁでもあんな感じです。」とのことだったので、結構生々しい現場感出てるのかなーとワクワクしました。マンガが世に出るまでの裏舞台を知ることができる貴重な作品だと思うので、オススメします。
ちなみに僕はこの漫画読了後、週刊少年ジャンプのデジタル版を契約し、毎週マンガを追うようにしている。
日本文化として大注目されているマンガやアニメの舞台裏や最新情報は、追っておきたい。
マンガの表面だけでなく、舞台の裏側を読む(想像する)ことが出来る楽しみ方は、とても贅沢なものだとおもう。
みなさんも是非。
6.NFT国際情報局
※国際的NFT投資家Atoza氏からの寄稿です。
海外NFTは何故こんなにも高額になるのか?~国際NFT市場の特殊性~
▼まずは自己紹介です
みなさんこんにちは、Atoza(@TheNftAsian_jp)です。
NFT界隈ではApesian(the ape from Asia @TheNftAsian)として、私を見かけた方もいるかもしれません。
私は2021年3月からNFT投資家・コレクターとなり、2021年9月から日本美術のNFTを集め始めました。
その後、2021年10月にBAYCを関口 メンディーー氏(@mandy_s_mandy)に売却。
AsiaVerse(当時のAsia NFT NOW!)の創設者として、昨年からかねりんさんやMediaDAOと方々と積極的に交流しつつ活動しています。
その中で、アジアや日本のNFTに焦点を当てたメタバースでの活動をいくつか開催しました。
毎月のアート展(アジア6カ国のアーティストが参加)、ウクライナへの音楽チャリティーコンサート(10ETHを寄付)、日本フィルハーモニー交響楽団のパフォーマンスを中継するなど、数々のイベントで成功を収めました。
>>ウクライナ人道支援「チャリティー音楽イベント」(https://www.asiasingswithukraine.com/)
>>日本フィルハーモニー交響楽団カルテットによるコンサート
▼かねりんさんとの協力関係など
かねりんさんは、日本のNFTやメタバースシーンの強力な支持者であり、彼と一緒に仕事をするのは楽しいです。
私は現在、海外と日本のNFT市場を把握し、将来性のあるプロジェクトに投資をしています。短期・長期投資問わず、強力なNFTプロジェクトを早期に見極めることに重点を置いています。
この度は、かねりんさんの協力を得て、かねりんメルマガのスペースを少しだけお借りして、「海外のNFT市場の動向」について、日本の皆さんにお伝えする連載をさせて頂けることになりました。
何かリクエストがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。
日本と世界のコミュニティがさらに交流を深め、異文化を超えたWeb3の可能性を最大限に引き出し、新しい価値を創造していくことが私の願いです。
▼日本とは大きく異なる、国際NFT市場
世界のNFT市場は、日本と大きく異なります。
日本ではアートが優先され、創業者は信頼される必要がある傾向にありますね。
しかし海外のNFT市場では違います。
駄作だったり、ファウンダーの情報が全くないにも関わらず多くの人々が買い求めます。そして価格が上がり続けている例が、数多くあるのが特徴です。
その中でも忘れがたい作品は、ピクセル化されたパンダのコレクションである「Bamboozlers」です。
2021年10月10日。
Bamboozlersは、事前マーケティングが一切行われないままローンチされました。当初知っている人は少なかったですが、すぐにプロジェクトの存在が広まりました。
5,000点以上のパンダが即座に無料ミントされ、数分後には4ETHの高値に達しました。
私は幸運にも、このパンダを最後の最後で2つミントすることができました。
このプロジェクトについて最も注目すべき点は、パンダの見た目ではなく、強い需要があったことです。
当時、Etherscanの取引を見ると、著名なトレーダーを含め、多くの方がミントしていました。このとき私はすぐにでも参加しなければと思い、購入しました。
その後、このプロジェクトの裏側には、非常に面白い仕組みがあることが判明しました。
そのことから、私はこのプロジェクトは革新的だと思いました。
しかし、私が重要だと思うことは、プロジェクトに対して需要があるかどうかを適切に見極めることです。
▼最近のプロジェクトを3つ紹介
芸術性の観点から「悪い」と思われる可能性がありますが、実際にそれなりの取引量を生んでいるプロジェクトを3つ紹介します。
①feetpix.wtf
②Checks
③The Pencil Case Project
順番に見ていきましょう。
①feetpix.wtf
OpenSea: https://opensea.io/collection/feetpixwtf
Twitter:https://twitter.com/feetpixwtf
このプロジェクトのNFTは、様々な状況に置かれた「足」だけが表現されています。アートに関しては特筆すべき点がないので、なぜこの作品を買うのか?奇妙に思うかもしれません。
しかし、10,000個のコレクションは非常に速くミントされました。さらにフロアプライスも上がっています。2週間前は0.0018ETHでしたが、現在(執筆時)は0.14ETHと約77倍に。
私はこれを一切ミントしていません。趣味にも合わないので、買いたいとも思っていませんでした。しかし周囲の人が購入し、話題になっている事に気付きました。彼らはこの「足」についてツイートし、その状況を楽しむ展開になっていました。
なぜでしょうか?
このようなNFTには、エンターテインメント性があるからだと思います。
変なNFTほど「なぜか楽しい」と感じることが多々あります。同時に「足」に関するミーム的な楽しさを共有することで、より多くの人がNFTに関わるきっかけになります。
つまり、多くの人がNFTに興味を持つようになるのです。この点において、「feetpix.wtf」のファウンダーは本当に上手くマーケティングをしていました。
さらに「足」のミームの一環として、誰かが誰かの足についたピーナッツバターを舐めている動画があったそうです。しばらくして、その動画がSNSで評判になりました。その状況で、多くの人が「足」を購入する流れに。ミームトレードも兼ねて、私も買ってみることにしました。
その後クリプト界隈の主要なインフルエンサーの多くが、このプロジェクトを支援していることを知りました。
ミームプロジェクトという意味では、日本のプロジェクト「いただきますマン」が一番近いかもしれません。「いただきますマン」は、毎日昼食時の姿を撮影しているおじさんの写真をNFTとして販売したミームプロジェクトです。
欧米でのミームプロジェクトは変な意味で面白いですね。非常にうまくいっています。
②Checks
OpenSea: https://opensea.io/collection/vv-checks
Twitter:https://twitter.com/jackbutcher
次に紹介したいのは、「Checks」というプロジェクトです。
「Checks」は、80個(8×10で配置)のカラフルなチェックマークが描かれたNFTです。デザインはすべて同じです。
「会員パスみたいなものでしょう?」と思った方も多いかもしれませんが、違います。
彼らにはDiscordサーバーがありません。
では、なぜフロアプライスが2週間前の0.0066ETHから、現在(執筆時)の0.25ETHと約38倍になったのか?
理由の1つは創設者のJack Butcher(@jackbutcher)が、Web3の世界で広く知られており、ビルダーとして高い評価を受けていることです。彼が「Checks」プロジェクトを立ち上げたとき、私は彼の情報を全く知りませんでした。
しかし彼がこの分野で尊敬されていることを知り、私は彼のNFTを15個ミントしました。最終的に約16,000枚ミントされ、かなり大量に供給されたことになります。(オープン・エディションで、終了日まで供給制限はありませんでした)
後日、彼はこのプロジェクトの仕組みを明らかにしました。基本的には複数のNFTを組み合わせて、新しいNFTを作るという遊びでした。80個のチェックマークNFTを2つ組み合わせると、40個のチェックマークNFTが生成されます。さらに40個のチェックマークNFTを2つ組み合わせると、20個のチェックマークNFTが生成されます。
つまり「80 > 40 > 20 > 10 > 5 > 4 > 1」 と、80個のチェックマークNFTを64個burnすれば、1個のチェックマークNFTが生成されるわけです。
さらに1個になったチェックマークNFTを2つ組み合わせると、固有の黒いチェックマークNFTが1個生成されます。この黒いチェックマークNFTを手に入れるためには、4096個のNFTをburnする必要があります。
ミント数が約16,000枚のため、理論上は最大3個ですが、そこまでコストをかけずに1個のNFTを生成することが可能です。このゲームはクジラ、つまりこのゲームに「勝つ」ためだけに大金を用意する人たちのためのステータス・ゲームなのです。このゲームにはさらに多くの要素がありますが、ここでは基本的なメカニズムのみを取り上げます。
NFTの歴史を知っている人ならダミアン・ハースト(@hirst_official)のCurrency(彼のツイートを参照)や、PakのMergeをご存じかと思います。
その事例からもインスピレーションを受けており、それぞれがバーニングメカニズム(NFTアートをburnして物理的なアートにする)とマージングメカニズムを表していることがわかると思います。
国際的なプロジェクトにおけるメカニズムの革新は、複雑なゲーム理論を含みます。非常に複雑で革新的なものです。
そのためこのようなプロジェクトの多くは、人々が互いに出し抜こうとすることで、プロジェクトにさらなる価値を与え、楽しく遊ぶことができるというわけです。
先週から、何人かのアーティストが「Checks」をミームとして使い始めました。これにより、このトピックに関するエンゲージメントがさらに高まり、より多くの人々が「Checks」を購入することになりました。
③The Pencil Case Project
OpenSea: https://opensea.io/collection/the-pencil-case-project
Twitter:https://twitter.com/pencilcaseproj
最後に、ここ数日で立ち上げられた「The Pencil Case Project」についてお話します。このNFTの特徴は、カラフルな鉛筆にいろんな表情が描かれていることです。フリーミント(AL保有者のみ)としてローンチされましたが、0.03ETHでも買い占める人が続出し、2時間で0.05ETHの高値まで上昇しました。
これらの鉛筆NFTは、アートとしての魅力が高いわけではありません。しかし多くの人が、スイープして購入していました。ファウンダーのグレッグ・アイゼンバーグ(@gregisenberg)は多くの企業を立ち上げており、Redditのアドバイザーも務めているなど信用性は高いです。
鉛筆NFTの話は楽しいです。外部の人はなぜ、「安そうな顔付き鉛筆NFT」を買い占めるのか混乱するかもしれませんが、買った人はその理由を知っているのかもしれません。値段が上がれば、この鉛筆はさらにSNSでシェアされるようになるでしょう。
私がこの鉛筆を買った理由は創業者への信頼もありますが、この鉛筆の見た目が面白いからです。友達と一緒に買うことで、社交的な活動にもなります。このNFTの仕組みについては、まだ明かされていません。期待して待ちましょう。
▼最後に
ここ数日で、「feetpix.wtf」「Checks」「The Pencil Case Project」と3つのプロジェクトのNFTを購入しました。
一見すると、特に驚くようなアートはありません。
しかし国際的なプロジェクトは、アート的な価値で判断するわけではなく、潜在的なエンターテインメント価値で判断する傾向があります。そのエンターテインメント性とは「楽しい仕掛け」であったり、「単純に面白そうな画像」であったりと様々です。
NFTのコレクションは「見た目がすべて」ではありません。新しいイノベーションに基づく強いエンターテインメント性があれば、非常に高い価格水準になる可能性があります。
そのためには、歴史的なプロジェクトからの着想が必要です。今後、新旧のプロジェクトを数多く紹介します。
過去のイノベーションから、事例を学びましょう。新しいプロジェクトが同じような伝統の中で、どのようなイノベーションを起こし続けているかを学んでいきたいと考えています。
「Bamboozlers」は当時の革新的なプロジェクトです(同時に先駆者であるアノニマスに触発された)。その後に登場した他の多くのプロジェクトは、アートよりも革新的なメカニズムを作り上げることに重点を置いています。
もしあなたがNFTの世界を作っていく人であるなら、革新の源を見つけるのはあなた次第となるでしょう。
私のTwitterメインアカウント@TheNFTAsianと日本語アカウント@TheNFTAsian_JPのフォローをお待ちしています。
それでは次回またお会いしましょう。Atozaでした!
7.かねりんラボコラム
※有料コミュニティ「かねりんラボ」の活動を一部ご紹介するコーナー。(ラボメンバーからの寄稿)
▼かねりんラボ事業グループ
かねりんラボ事業グループは、NFTと飲食店を絡めて何かできないかという「問い」から生まれたグループです。
発足後、表参道、錦糸町と2ヶ月連続でCryptoバー企画を開催。
ラボ内イベントでは「料金のETH支払い」「POAP配布」「入場パスNFT配布」など、Web3的なチャレンジを仕掛けています。
他にも、オリジナルコースターやメニュー表、看板制作、ガラスアート、かねりんラベルのかねりん焼酎を作るなど、メンバーの特技を活かした活動も積極的に行っています。
今年の活動として「TOKYOアジト新宿」「渋谷QWSイベント」「西麻布イベント」「ジェネラティブNFT発行」と多くのイベントを開催する予定です。
▼事業グループのイベント
【TOKYOアジト】(※場所非公表)
新宿某所のBARを毎週木曜日19:00-21:00まで貸し切り、仲間の集う場所としました。運営・企画はメンバーに一任されています。
2022年11月から運営メンバー8名のうち毎週1~2名を「ママ」とし、クリスマスパーティーや忘年会、タコパなど毎週様々なイベントを実施しています。
NFT・Web3の話など、語らいの場として毎週10名前後のメンバーが集まっています。
発足から三ヶ月目となりますが、すでに30人以上の仲間たちと出逢う場となりました。
お酒を飲まない方でも楽しめる、温かい雰囲気のBARです。初めての方もぜひ気軽にお越しください。
実は、かねりんラボに入っていなくても、参加可能なんです!
2023年1月 応募フォーム↓
https://docs.google.com/forms/d/1w1f00szUkEU9vNbJNQ5kbLWtEuBl9NEWD3jLLiLnPCA/edit
▼かねりんからのコメント
ラボ内の活動は基本的に部外秘ですが、最近では外部に開かれたイベントやオフ会も開催されていて、みんな楽しそうに活動しています。
みなさん良い意味で、私が目当てというより、ココに集まってくるメンバーやユルい雰囲気を求めてきている気がします。
かねりんラボの入会はこちら↓
https://lounge.dmm.com/detail/5229/
8.MediaDAOコラム
※無料コミュニティ「MediaDAO」の活動を一部ご紹介するコーナー。(MediaDAOメンバーからの寄稿)
▼初心者に優しい『MediaDAO VR部』
2022年8月に発足し、毎日23時から活動を続けているMediaDAO VR部が盛り上がりを見せています。毎日2〜3人ずつ、これまでVRを触ったことのない人がVR部に訪れ、とても賑わっていますね。
VR部の人たちは、初めてVRを体験する人たちを絶対に見捨てません!
全て英語でわけが分からなくても、ボタン操作の流れから1つずつ教えてくれます。
中には、
「全ての設定を終えるまで1時間半かかったけど、つきっきりで教えてもらえて感動した」
という声もあがっています。
VR部の優しさに触れ、初めてnoteで記事を投稿してくれた方も!
※初めてVR部に来た方の感想記事↓
https://note.com/yoshimi_change/n/n38ed4d3714ac
▼体験していないのに、アレルギーを起こす人たち
「めんどくさいから」「よくわからないから」「怪しいから」
と言って、後回しにしたりやらなかったりするのは、単純に機会損失なんですよね。
人が少ないうちに飛び込んで行動していくことで、知らない世界観を知れる。僕がVRに入って感じたのは、ワールド自体が1つのアートであるということ。
ただ会社に行き、仕事を終え、帰宅して寝る。同じような毎日を過ごしていても、得られるものは多くない。VRに30分入るだけで、毎日刺激を受けられます。感性を磨くツールとして使用するのもアリですね。
VR部は毎日21時から23時の間から活動をはじめ、約1時間活動しています。まずMediaDAOに入ってみましょう。興味のある方は是非!
▼かねりんからのコメント
私もつい最近まで、VRChatは触ったことが無かったんですよね。英語アレルギーとかVR酔いとか、人見知りとか、色々いいわけして「別にいいや」って思っていました。私もゼロから丁寧に教えてもらえて感激しました。
誰でも始められると思いますので、ぜひご参加下さい。
MediaDAOのコミュニティはこちら↓
https://discord.gg/mediadao
9.かねりんから「喝」!
※一歩を踏み出す勇気が出ないあなたに、かねりんから「喝」を贈るコーナー。
「秒で動き、秒で辞める。」
▼あなたが現状に満足しておらず"変化"を望むのであれば、心がけるべき事は数多くあります。
その中の1つは、「思い立ったら即行動に移す」ということです。
人間という生き物は、本能的に現状変更を望まない保守的な生物です。
これは私の感想では無く、数々の研究結果により既に明らかになっている事実です。
人は生来、保守的なのです。
ですから、変化を求めるのであれば、そういう性質を自覚することが一歩でしょう。
変化するのはツライし苦しいことです。
そうそう上手く行かないものです。
でも、行動としては、「やる・やらない」の二択で非常にシンプルです。
やりましょう。
何かを「やりたい!」「辞めたい!」と強く思ったのであれば、それをすぐ行動に移しましょう。
そうしないと、あなたの心は無自覚なうちに壊れ、感じることができなくなります。
体の栄養を補給するように、心にも"栄養"が必要なのです。
心の健康状態は可視化できないので、そのことを忘れがちです。
自分の心の声に耳を傾けて、サインを見逃さないように感覚を研ぎ澄ましましょう。
あなたは今、何かやりたいこと、なにか辞めたいことはありますか?
何か1つ、すぐに行動に移してみましょう。
10.今週のおすすめVoicy
※先週1週間のVoicyの中からオススメの放送をピックアップ。
【🔰MediaDAOのVR部で一緒に遊ぼう!】 (https://voicy.jp/channel/2534/455385)(1月17日配信)
メタバース空間を探検・冒険することは新しいアートの楽しみ方です。
特にVRChatは、これまでのアプリケーションに比べて、メタバース空間での活動体験価値が格段に向上しています。
MediaDAO VR部では、毎日VRChatの世界を一緒に探索したり、VRChat内のゲームで遊んだりしています。是非一緒にVRChatの世界に飛び込みましょう。
MediaDAO VR部に興味のある方は、下記の記事を参考にしてください↓
https://note.com/kaitoart/n/nddb40ec4ad90
11.NFTプロジェクト紹介
※独断と偏見によりNFTプロジェクトを紹介します。
▼Nyan Balloon
Twitter:https://twitter.com/PRguitarman
OpenSea:https://opensea.io/collection/nyanballoon
Nyan Balloonは2023年1月21日にローンチされたプロジェクトです。
0.0077ETHの格安ミントで、数量上限の無い珍しいスタイルで21,191個ミントされました。同日21時30分時点でのフロアプライスは0.0169ETHです。
このコレクションのファウンダー☆Chris☆は、2021年3月にNyan Cat (Official)(https://opensea.io/collection/nyan-cat-official)というコレクションをローンチしており、2023年1月21日トータルボリューム1,839ETH、フロアプライス0.777ETHと実績を残しています。
また、Nyan Cat (Official)の公式動画は2億回以上の再生回数を誇っており、人気の衰えを感じさせません。
2作目はどうなるか、Nyan Balloonの今後の動向に注目です。
Nyan Cat (Official)公式動画はこちら↓
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発行:かねりん